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2022/10/30 池田 瞬
コロナ禍で停滞した消費活動を取り戻すという意味で「応援消費」という言葉がクローズアップされている。本書『応援消費――社会を動かす力』はそうした新しい消費の態様を分析しながら、現代の消費社会がどのように変化してきたかを解明した。
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2022/10/19 池田 瞬
賃金がめぼしく上がらないデフレが続く日本だが、ウクライナ侵攻などで食料品を中心に物価が上昇している。そんな中、流通大手イオンがプライベートブランドの価格をできるだけ据え置くという考えは、日本経済全体からみれば、はなはだ疑問である。
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『世界最強の研究大学 ジョンズ・ホプキンス』黒瀬悦成著
2022/09/30 池田 瞬米国の大学はなぜ多くの分野で先進的な研究ができるのか。常々考えていたことだが、本書『世界最強の研究大学 ジョンズ・ホプキンス』(新潮社)にそのヒントが詰まっている。
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『後悔を活かす心理学――成長と成功を導く意思決定と対処法』上市秀雄著
2022/08/27 池田 瞬本書は「後悔」について研究し、それをとりまくさまざまな人間の心の動きと、人生におけるさまざまな場面での選択との関係性について考察した本である。後悔はネガティブな影響しか与えない感情なのか、という問題意識を持って研究した内容を示している。
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『「脱・自前」の日本成長戦略』 松江英夫著
2022/07/31 池田 瞬日本は長年にわたり十分に経済成長できていないという課題に苦しんでいる。なぜこんなことになってしまったのであろうか。本書『「脱・自前」の日本成長戦略』(新潮新書)を貫いている著者の問題意識はそこにある。
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『弁護士のすゝめ』宮島渉、多田猛著
2022/07/22 池田 瞬弁護士のいまをリアルに切り取った本である。時代や環境の変化に応じて弁護士の仕事は変化しているが、本書『弁護士のすゝめ』(民事法研究会)はその仕事の最前線を紹介する。
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『ドリフターズとその時代』笹山敬輔著
2022/06/24 池田 瞬ザ・ドリフターズが活躍した時代とメンバーの生き方を解説・分析した本である。その存在の大きさに比べて正当に評価されていないのではないか、という問題意識がある。第三者によって歴史的な位置付け、全体像を論じることはなかったという。
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『日本人の承認欲求 テレワークがさらした深層』 太田肇著
2022/06/17 池田 瞬働き方改革がなかなか進まなかった日本で、コロナ禍により在宅勤務が進んだが、試行錯誤もあった。本書『日本人の承認欲求 テレワークがさらした深層』(新潮新書)はその実態を、人々が持つ「承認欲求」という切り口から分析したものである。
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『フィンランドはなぜ「世界一幸せな国」になったのか』 岩竹美加子著
2022/06/11 池田 瞬フィンランドの魅力を描く本である。フィンランドのイメージは、ムーミンやフィヨルドが多いが、最近では、若い女性首相が率いていて、NATOに加盟申請したのを記憶する人も多いだろう。本書はその北欧の国の男性と結婚し、30年以上現地に住む女性が著…
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『新しい世界の資源地図 エネルギー・気候変動・国家の衝突』 ダニエル・ヤーギン著
2022/05/27 池田 瞬世界的なエネルギー問題の権威がエネルギーをめぐる現代の動きを読み解く壮大な解説書である。テーマはエネルギーにとどまらず、国際政治や気候変動問題にまで及び、世界規模の課題を幅広く網羅している。
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『沖縄50年の憂鬱 新検証・対米返還交渉』川原仁志著
2022/05/14 池田 瞬1972年の沖縄日本復帰から50年の節目に刊行された『沖縄50年の憂鬱 新検証・対米返還交渉』は、練達のジャーナリストが近年相次いで解禁された日米の機密文書を詳細に調査し、実際は半世紀以上前から始まっていた返還交渉を再検証している。
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『物価とは何か』渡辺努著
2022/05/07 池田 瞬長くデフレの時代が続いてきたわが国に、いよいよ「インフレ」の4文字が意識されはじめた。そんな社会の風潮を反映してか、『物価とは何か』がロングセラーになっている。気鋭の経済学者が物価をどうとらえればよいか、分かりやすく解説している。
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